今回は、おいしいプラスの「ノンフライ唐揚げ」をご紹介します。
1. ノンフライとは?
「ノンフライ」とは、従来の油で揚げる調理法とは異なり、熱風や真空状態を利用して調理する揚げ物です。
油で揚げる必要がないためカロリーや脂質が控えめな上に、オーブンやエアフライヤーで簡単に調理が可能で、最近では家庭での調理にも活用されています。
2. ノンフライ唐揚げの魅力
ノンフライ唐揚げには、一般的に以下の特徴があります。
1. 脂質摂取量の削減
- 従来の揚げ物と比較して、ノンフライ調理法では食品中の脂質含有量が大幅に削減される。
- 例えば、真空フライでは従来の揚げ物に比べて約30%の脂質がカットされるという報告がある。
2. 心血管系疾患リスクの低減
- 揚げ物の摂取頻度と心血管系疾患リスクには正の相関があることが示されている。
- ノンフライ調理法で脂質とカロリーをカットすることで、このリスクを軽減できる可能性がある。
3. 発がん性物質生成の抑制
- エアフライや真空フライなどのノンフライ調理法では、調理温度が従来の揚げ物よりも低いため、発がん性物質であるアクリルアミドの生成を抑える効果あり。
- 例えば、エアフライを使用した場合、揚げ物に比べてアクリルアミド生成量が90%減少したとする研究結果が報告されている。
(ただし、温度によってはアクリルアミド生成リスクが上がる可能性があるため注意が必要)
3. ノンフライ唐揚げの課題
一方で、以下のような課題も指摘されています。
1. 食感の違い
油で揚げた唐揚げ特有の「サクサク感」とは異なる食感と感じられる可能性がある。
2. 風味の変化
油で揚げる過程で生成される特定の香気成分がノンフライ調理法では十分に形成されず、従来の唐揚げと比較して風味が若干異なる可能性がある。
4. おいしいプラスとノンフライ唐揚げ
おいしいプラスでは、独自の製法によりノンフライ唐揚げを実現しています。
- 肉本来の脂を調理過程で析出させる独自製法を採用
- 素材自体が持つ脂を巧みに引き出し、揚げ調理に近い過程を再現
- 高温のオーブンで調理し、水分の蒸発過程をフライ調理時と近い環境に整える
- 衣が素材から落ちないよう、濃度や水分量に細心の注意を払う
これらの技術を駆使した製品の一例として、「大山鶏の唐揚げ(ノンフライ)弁当」があります。この
お弁当は、ボリューム満点な唐揚げを含みながら、低脂質を実現しています。
おいしいプラス社のノンフライ唐揚げは、柔らかくジューシーな味わいを保ちつつ、健康面にも配慮した製品となっています。
従来の唐揚げの美味しさを損なうことなく、より健康的な選択肢を提供することに成功しているのです。
今回のフードテック特集では、「ノンフライ唐揚げ」をご紹介しました!
次回のコラムもお楽しみに!
参考文献
おいしいプラス「大山鶏の唐揚げ(ノンフライ)弁当」 https://shop.oishiiplus.com/shop/products/4573247840013
Andres, A., Escriche, I., Heredia, A., Juan-Borras, M., Sansano, M. (2015). Effect of pretreatments and. air-frying, a novel technology, on acrylamide generation in fried potatoes. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25872656/
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