秋といえば「食欲の秋」。暦の上では秋を迎えましたが、今年はまだ夏のような暑さが続いています。それでも、食卓には少しずつ秋の訪れが感じられるようになってきました。
自然界では稲や果実が実り、魚に脂がのるー季節の変わり目にしか出会えない食材が揃うのが、この時期の楽しみです。
🌾 新米で感じる秋のはじまり
秋といえば、やはり新米。炊き立てのご飯から立ち上る甘い香り、つややかな粒、そして口に広がるもっちりとした食感は、この時期だけの特別なごちそう。農家の方々が丹精込めて育てたお米を、そのままいただくことで、自然の恵みをダイレクトに感じることができます。 あえてシンプルに塩むすびや卵かけご飯で食べると、素材そのものの味が際立ち、「これぞ新米」と実感できる瞬間です。
*新米: その年に収穫され、収穫した年の年末までに包装された玄米・精米のこと。(米の収穫時期は一般的に8月下旬から10月下旬)
🐟 海の幸が教えてくれる秋
海の幸もまた、この季節に脂がのっておいしさを増します。
代表格は さんま。漢字で「秋刀魚」と書くように、秋を代表する魚です。炭火でじっくり焼いたさんまに大根おろしとすだちを添えれば、香ばしさとさっぱり感のバランスが絶妙。日本の秋の食卓を象徴する一品といえるでしょう。
ほかにも、北海道などで水揚げされる 秋鮭 は、脂のりが良く、いくらやちゃんちゃん焼きといった北海道の郷土料理にも欠かせません。実は、おいしいプラスの匠のさけ弁当のフレークにもこの秋鮭が活躍しています。
また、夏に比べて脂がたっぷりのった 戻りかつお も、秋ならではの味覚。季節ごとに違う魚の表情を楽しめるのは、日本ならではの贅沢です。
*秋鮭:川で生まれ、海に出て、秋に産卵のために生まれた川へ戻ってくる白鮭をさす
*戻りかつお:春から初夏にかけて北上するのを「初鰹」、秋に南下して戻ってくるのを「戻り鰹」という
🍇 果物が彩る秋のデザート
まだ暑さが残るなか、秋の果物も見逃せません。
梨:みずみずしい食感と上品な甘さで、体を潤してくれる存在。
ぶどう:巨峰、ピオーネ、シャインマスカットなど、品種ごとに味わいが異なり、贈り物としても人気。
柿:昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養価が高く、ビタミンや食物繊維が豊富。
りんご:秋口から出回る早生種は、酸味も少なく食後にぴったり。 果物はそのまま食べるのはもちろん、ジャムやコンポート、スイーツにしても楽しめます。
🍴 季節の変わり目を楽しむ
秋の味覚は、味や栄養だけでなく、自然の恵みや季節の移ろいを五感で楽しませてくれる存在です。新米の香り、焼きさんまの音、果物の色合い…そのひとつひとつに「秋らしさ」が詰まっています。
今年は残暑が続きますが、食卓に旬の食材を少し取り入れるだけで、季節は確かに次の段階へと進んでいることに気づきます。暑さをやわらげながら、少しずつ深まっていく秋を食卓からぜひ感じてみてください。
参考文献
農林水産省. (n.d.). 新米の表示の定義を教えてください。.https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1710/01.html
一般財団法人日本健康文化振興会. (2020). Vol.8 さんま|秋の旬の代表格の魚 秋刀魚(さんま). https://www.healthnet.or.jp/column/2020/000125.html
北海道ぎょれん北海道秋鮭普及協議会. (n.d.). 北海道の秋鮭・いくら. https://www.gyoren.or.jp/ikura/
山本鮮魚店. (2025). かつおの旬!初鰹と戻り鰹の違いを高知の鮮魚店が解説! . https://katuo-tataki.com/hatukatuo-modorikatuo/
果物情報サイト果物ナビ. (n.d.). 柿 (persimmon). https://www.kudamononavi.com/zukan/persimmon.htm
チバニアン兼業農学校. (2023). 初夏を彩る早生りんごの種類.https://chibanian.info/20240422-768/
自然界では稲や果実が実り、魚に脂がのるー季節の変わり目にしか出会えない食材が揃うのが、この時期の楽しみです。
🌾 新米で感じる秋のはじまり
秋といえば、やはり新米。炊き立てのご飯から立ち上る甘い香り、つややかな粒、そして口に広がるもっちりとした食感は、この時期だけの特別なごちそう。農家の方々が丹精込めて育てたお米を、そのままいただくことで、自然の恵みをダイレクトに感じることができます。 あえてシンプルに塩むすびや卵かけご飯で食べると、素材そのものの味が際立ち、「これぞ新米」と実感できる瞬間です。
*新米: その年に収穫され、収穫した年の年末までに包装された玄米・精米のこと。(米の収穫時期は一般的に8月下旬から10月下旬)
🐟 海の幸が教えてくれる秋
海の幸もまた、この季節に脂がのっておいしさを増します。
代表格は さんま。漢字で「秋刀魚」と書くように、秋を代表する魚です。炭火でじっくり焼いたさんまに大根おろしとすだちを添えれば、香ばしさとさっぱり感のバランスが絶妙。日本の秋の食卓を象徴する一品といえるでしょう。
ほかにも、北海道などで水揚げされる 秋鮭 は、脂のりが良く、いくらやちゃんちゃん焼きといった北海道の郷土料理にも欠かせません。実は、おいしいプラスの匠のさけ弁当のフレークにもこの秋鮭が活躍しています。
また、夏に比べて脂がたっぷりのった 戻りかつお も、秋ならではの味覚。季節ごとに違う魚の表情を楽しめるのは、日本ならではの贅沢です。
*秋鮭:川で生まれ、海に出て、秋に産卵のために生まれた川へ戻ってくる白鮭をさす
*戻りかつお:春から初夏にかけて北上するのを「初鰹」、秋に南下して戻ってくるのを「戻り鰹」という
🍇 果物が彩る秋のデザート
まだ暑さが残るなか、秋の果物も見逃せません。
梨:みずみずしい食感と上品な甘さで、体を潤してくれる存在。
ぶどう:巨峰、ピオーネ、シャインマスカットなど、品種ごとに味わいが異なり、贈り物としても人気。
柿:昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養価が高く、ビタミンや食物繊維が豊富。
りんご:秋口から出回る早生種は、酸味も少なく食後にぴったり。 果物はそのまま食べるのはもちろん、ジャムやコンポート、スイーツにしても楽しめます。
🍴 季節の変わり目を楽しむ
秋の味覚は、味や栄養だけでなく、自然の恵みや季節の移ろいを五感で楽しませてくれる存在です。新米の香り、焼きさんまの音、果物の色合い…そのひとつひとつに「秋らしさ」が詰まっています。
今年は残暑が続きますが、食卓に旬の食材を少し取り入れるだけで、季節は確かに次の段階へと進んでいることに気づきます。暑さをやわらげながら、少しずつ深まっていく秋を食卓からぜひ感じてみてください。
参考文献
農林水産省. (n.d.). 新米の表示の定義を教えてください。.https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1710/01.html
一般財団法人日本健康文化振興会. (2020). Vol.8 さんま|秋の旬の代表格の魚 秋刀魚(さんま). https://www.healthnet.or.jp/column/2020/000125.html
北海道ぎょれん北海道秋鮭普及協議会. (n.d.). 北海道の秋鮭・いくら. https://www.gyoren.or.jp/ikura/
山本鮮魚店. (2025). かつおの旬!初鰹と戻り鰹の違いを高知の鮮魚店が解説! . https://katuo-tataki.com/hatukatuo-modorikatuo/
果物情報サイト果物ナビ. (n.d.). 柿 (persimmon). https://www.kudamononavi.com/zukan/persimmon.htm
チバニアン兼業農学校. (2023). 初夏を彩る早生りんごの種類.https://chibanian.info/20240422-768/