この記事をシェア

春の味覚で心も体もリフレッシュ!旬の食材と健康効果

春の訪れとともに、私たちの食卓にも彩り豊かな旬の食材が並ぶ時期ですが、今年は3月に雪が降るなど、気温や天候が不安定な日々が続いています。今回は暖かい春の訪れを願い、一足先に、寒さが和らぎ、生命の息吹を感じるこの季節ならではの味覚をご紹介します。


春の味覚とは?

春に旬を迎える食材は、冬の間に蓄えた栄養をたっぷり含み、軽やかでフレッシュな味わいが特徴です。春の訪れを告げる食材をご紹介します。

たけのこ:シャキシャキとした食感とほのかな甘みが魅力。和食の煮物や洋風のグリルにも最適。


桜鯛:産卵期直前のこの時期の鯛を桜鯛と呼ぶ。身が引き締まり旨味が増す春の代表的な魚。

鰆(さわら):漢字でも書くように春を代表する魚。淡白ながらも旨味が強く、焼き物や西京漬けで楽しまれる。
おいしいプラスの「サワラの甘酢餡かけ弁当」では、鰆を甘酢で仕上げています。脂のりがよい鰆に酸味を加えることで、くどくならずにさっぱりと召し上がっていただけます。

山菜(こごみ、ふきのとう、タラの芽):ほろ苦い味わいが春の風物詩。天ぷらや和え物にして楽しめる。

新玉ねぎ:収穫後すぐに出荷されるため、皮が薄く、実の水分が多くてやわらかい。辛味が少ないため、生のままサラダにしたり、軽くソテーしても美味しい。

 菜の花:ほろ苦さと鮮やかな緑が魅力。蕾には花を咲かせる栄養分がたっぷり。お浸しやパスタの具材としてもおすすめ。

ホタルイカ:富山湾をはじめとする地域で春に旬を迎える小さなイカ。ボイルして酢味噌で食べるのが定番。海中で青く発光するのは、光で外敵をおどろかし身を守るためと言われる。

春の柑橘類(デコポン、せとか、甘夏):爽やかな酸味と甘みが特徴で、料理やデザートにも活用できる。



春の食材の特徴と健康効果

冬の寒さを乗り越え、豊富な栄養を蓄えた春の食材には、健康に嬉しい成分がたっぷり含まれています。

苦味成分のデトックス効果:春野菜独特の苦味は「植物性アルカロイド」によるもの。この成分は老廃物の排出を促し、新陳代謝を活発にする働きがあります。冬眠から目覚めた熊が最初に食べるとされるふきのとうも、強い苦味を持ち、体内に溜まった老廃物を排出する働きがあるといわれています。

免疫力アップ:山菜には抗酸化作用があるポリフェノールが、たけのこや新じゃがいも、新玉ねぎにはビタミンCが含まれ、季節の変わり目に体調を崩しにくくなります。


エネルギー補給:春の魚(桜鯛、鰆など)にはDHAやEPAが含まれ、脳の働きを活性化し、元気に春を過ごすサポートをしてくれます。

※DHAは体内でほとんど作られない成分。記憶力や認知機能に効果があるとされる。
※EPAは体内でほとんど作られない成分。血液をサラサラにする効果があるとされる。


リフレッシュ効果:春の柑橘類に含まれるビタミンCやクエン酸は、疲れを和らげる効果があり、気分をリフレッシュさせます。


春の食材を取り入れた生活習慣で健康維持 春の食材は、生命力に満ちた味わいが魅力です。それらの食材をうまく取り入れることで、免疫力を高め、寒暖差に負けない体作りができます。 「春の皿には苦味を盛れ」ということわざがあるように、栄養を蓄えた春の食材を食べて、冬に溜まった疲れを癒し、心身ともにリフレッシュしましょう!





参考文献
JAグループ. (n.d.). 旬の食材カレンダー. JAくらしナビ. https://life.ja-group.jp/food/shun/list?search_type=0&id_category=0&sort_type=0 キユーピー株式会社. (n.d.). 春の食材を楽しもう!. キユーピー レシピ. https://www.kewpie.co.jp/recipes/knowledge/?season=spring マルハニチロ. (n.d.). さわら(鰆)について. マルハニチロ うおダス. https://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/13-sawara.html 新温泉町. (n.d.). 但馬漁業の春の味覚. 新温泉町公式サイト. https://www.town.shinonsen.hyogo.jp/page/?mode=detail&page_id=866620307b982aa9de 食のとやま. (n.d.). ホタルイカ. 食のとやま. https://shoku-toyama.jp/product/10271/ 東邦大学医療センター大橋病院 栄養部. (n.d.). 春野菜の特徴と健康効果. 東邦大学 栄養部ブログ. https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/eiyobu/blog/tjoimi0000001wad.html
前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ